会長挨拶

『次の10年も地域へ貢献』
　当会は、企業などの財務情報の信頼性を保証する監査・会計のスペシャリストで神奈川県を活動地域とする公認会計士で構成されています。日本公認会計士協会の地域会の一つとして設立し、おかげさまで2023年4月に創立10周年を迎えることができました。
　当初の1,600人から現在は2千人超の正会員と準会員を抱え、都道府県単位では東京、大阪に次ぐ3番目の規模に成長しました。地域との協力体制が築けてきたと実感しています。
昨年は記念事業にも取り組み、PR動画を作成したほか、12月には記念講演会を開催し、多くの方にご来場いただきました。

　一方、新型コロナウイルス感染症対策の緩和により、本来の活動にもより注力できた年でした。就業形態の多様化で横のつながりが持てない若手の公認会計士を対象に交流会を実施したこともその一つで、有意義な時間を提供できたと感じています。また、小学生に監査を体験してもらう「ハロー!会計」サマースクールにもたくさんの参加があり、会計を通じて自分で考える力を養っていただきました。
　われわれの果たすべき役割は今年も変わりません。プロフェッショナルパートナーとして、地域の活性化により積極的に貢献していくことに尽きます。中小企業やスタートアップ(新興企業)、非営利法人の経営支援のほか、大学での寄付講座にも力を入れます。中でも、学校法人のガバナンス(組織統治)を強化する改正私立学校法の来春施行に向けたサポートも可能と考えています。
　新年にあたって掲げるのは「進」の一字です。より一層地域に密着した活動を進め、次の10年へ力強く歩みを進める決意です。

日本公認会計士協会神奈川県会
会長　戸張 実